【風薫る】明治のドレスからスクラブへ!ナース服は看護の歴史

あの頃と今のナース

こんにちわ

ヴィンテージ看護師です。

「風 薫る」のナース服

「かわいい」 「着てみたい」と評判ですよね。

私も、明治のナース服を着てみたい一人です

時代の変化とともにナース服も変化しています

なぜ 今は可愛いナース服 ではないのでしょうか?

そこには 看護師としての立場の変化が影響しています。

今日はそのようなお話をしたいと思います。

 

ドラマで紐解く!ワンピースからスクラブへ・ナース服が動きやすくなった理由

 

朝ドラ「風薫る」の明治のナース服

本当にかわいくて 「一度着てみたい!」となりますよね。

でも、なぜ今の現場はあの可愛いドレス姿ではなく、

機能的な「スクラブ」が主流なのでしょうか?

 

実はユニホームの歴史は、私たち看護職の「社会的地位」の変化

そのものなんです。

医療ドラマを振り返ると、その変化が良く表れているんです。

 

・『白い巨塔』の時代(昭和)

医師は長い白衣、

看護婦は白い綿のワンピースにナースキャップ。

当時はまだ、医師の往診の「お供」や、お世話係として補助的な役割が主流

 

・『救命病棟24時』の時代(平成)

医療の高度化に伴い、動きやすいパンツスタイルへ移行。

ナースキャップも廃止へ向かいます。

 

・『コードブルー』の時代(令和)

医師も看護師も、同じ「スクラブ」を着用

 

言ってみると、

「看護師は居れば助かる」から「いなくてはならない」

専門職へと進化してきました

医師と対等に命を救うプロフェッショナルへと

立場が変化したからこそ、

ドレスを脱ぎ捨て、機能性を追求したスクラブへと変化したんです。

 

実習中のりんさんや直美さんをはじめ、

トレインドナースの皆さんが、

不便なロングドレス姿で必死に「看護の基本」を学んでいる姿をみていると、

40年以上現場にいる私も、学生時代のあの頃を思い出します。

初心・基本は忘れてはいけない と思い知らされます

そして やっぱり

一度はあの可愛いドレスを着て仕事をしてみたいな

なんてテレビの前で密かに夢見てるんです。

 

「40年の実感」白衣の天使からチーム医療の要へ:技術の進化

 

昭和のドラマに出てくる看護婦さんは、

医師の後ろを物品を持ってついて歩く姿が多く描かれていましたよね。

昔は患者さん身の回りのお世話が中心で、

ドレススタイルでも対応ができる業務が多かったのかもしれません。

でも

現代の医療は驚くべきスピードで発達。

今の看護師に求められるのは、単なる医師の介助だけではありません

高い医療技術、現場での瞬時のアセスメント能力、そして

ケアの質の向上・・・

専門的な知識をもってテキパキと動く現場では、

ロングドレス、

シワになりやすいワンピースでは対応できなくなりました。

衛生面や感染予防の観点からも、

毎日バシャバシャ洗えて、

ノーアイロン、伸縮性があるスクラブが正解になったのです。

正直寂しい気持ちはありますが・・・

これは看護師の専門性が認められた「誇らしい進化」の証なんです!

 

【今も昔も変わらない】家族を支え、「母としての葛藤」

 

「風薫る」を観ていて、もう一つ胸が苦しくなる共通点があります。

明治時代、養成所に通いながら給金をもらい、

家計を支えるために必死に働いた看護婦さんたち。

りんさんも、環ちゃんを家族に預けて、

寄宿舎(寮)生活をされていますよね。

 

かつては、看護婦は「貧しい家庭の出身」

という偏見の目で見られることもあった職業でした。

仕事内容は昔から、「キツイ・汚い・危険」。

誰もしたがらない仕事だったんです。

 

それでも生活の為、そして、何より

目の前の命の為に、自分を奮い立たせてきました。

これは、令和の今のナースも同じではないかと思います。

独身時代は良くても、結婚して子供ができた時に、

夜勤をこなすためには、

「まずは子供を預ける場所を確保すること」が第一優先になる現実。

 

私も、夜勤の時や、子供が体調不良の時は、

両親や祖父母に協力をしてもらっていました。

自分の子供の世話もしないで、

仕事に行く何とも言えない気持ちは何度も味わいました。

 

時代が変わって、ユニフォームが変わっても、

誰かを守るために働くナースの強さと患者さんを想う気持ち、

家族に対する気持ちは、明治の時代も今も何一つ変わっていないのです。

 

明治のナースの歴史や、劇中に登場する専門用語

「observe(観察)」については、こちらのカテゴリでも詳しく紐解いています

看護って何?:りんと直美を悩ましたobserveは看護の原点
こんにちわヴィンテージナースです。皆さん、英語はお得意ですか?私は、生まれ変わっても、看護の道を選ぶと思うのですが・・・次は絶対、英語に親しみを持とう と思います。いまや、英語は共通語。英語が得意だと、もう少し世界が広がるのと「得意」がある...

 

時代の変遷に合わせて記事内では、「看護婦」と「看護師」の呼称を併用しております。当時の歴史的背景を尊重した表現としてご理解いただければ幸いです。

まとめ

 

ワンピースからスクラブへ

  •  医療ドラマの変遷から見るナース服の歴史
  •  医師の補助から専門職へ高まった地位の証
  •  明治のドレス姿に初心を思い出すベテラン

白衣の天使からチーム医療の要へ

  •  高度な医療技術と瞬時の判断が求められる今
  •  感染予防と動かしやすさを叶えるスクラブ一択
  •  ユニフォームの変化は専門性は認められた証

今も昔も変わらない「母としての葛藤」

  •  明治から令和まで続く家族を支えるナース達
  •  我が子を預けて夜勤へ向かう切ない親心
  •  時代を超えて不変な命を想う心の温度と愛

 

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