ナースステーションはうるさい!音や声でいつも賑やかな場所

ナースステーションから

病院の廊下を歩いていて、一番あかりがついていて、

常に機械の音がして、忙しそうに会話をしながら、

誰かが動いている、とにかく賑やかな場所。

それが、ナースステーション。

ナースステーションは、色々な ”音”と ”声 ”に囲まれた

賑やかな場所です。

ドラマでは描かれない、可笑しくてチョッピリ切ない現場のリアル。

そんな、音と声の正体を少しだけお話したいと思います。

 

ナースステーションの音は24時間止まらない

 

病院の廊下を歩いていると、どこからともなく聞こえてくる

「ピコン ピコン」という電子音

ドラマ「救命病棟24時」の緊迫したシーンでもお馴染みのあの音ですね。

これは基本の音 心電図モニターの音です。

 

でも、今思い返すと、昔は今ほど電子音に溢れていませんでした。

当時は輸液ポンプやシリンジポンプなんて便利なものはほとんどなくて

アラーム音が鳴り響く事もありませんでした。

 

看護師の手、そして時計の秒針だけが頼りだったんです。

その代わり、時間通りに点滴が滴下しているか、何度も確認が必要で・・・

チョットした手の向きで滴下も変わるので、大変でしたけどね。

 

それが今や、ナースステーションは、「電子音の迷宮」です。

心電図モニターのピコンピコンはモチロンですが

点滴が予定通り進んでいるかを見張る機械たちが、ピーって鳴り響き

あちこちで「終わりました!」「異常です!」と自己主張しています。

 

処置中や、ちょっと手が止められない時に鳴り出すアラームには、

思わず、「ちょっと待って~」「今行くから~」と

機械に話しかけたくなることもしばしば。

便利なんですよ・・・

すごーく便利なんですけど・・・ちょっと融通が利かないところが機械ですね。

 

さらに今は、院内スマホ(ピッチ)の時代。

どこにいてもナースコールに対応できる便利さは革命的

ですが・・・

常に耳元で何か鳴っているような感じはして一種職業病です。

 

複数の音が重なっても、「あ・・〇号室の点滴だわ」

「〇〇さんのトイレコールじゃぁないかな?」

なんとなく、わかるようになるから不思議でしょ。

 

反対に、モニター音も何もなければ 返って落ち着かないのも本音です

 

患者さんには雑音、看護師には 命を繋ぐ音

 

ナースステーションの近くの病室の方から

「音がうるさくて寝られない」「音がうるさくて落ち着かない」

おしかりを受けることがあります。

実はナースにとっても、これは胸がキュッとなる「永遠の課題」なんです。

病室への配慮はしてはいるんですけど・・・。

 

モニターのアラーム音は命の異変を察知するための大切なサイン

決まりで音を小さくするわけにはいかないもどかしさ。

そんな夜は、夜勤スタッフはまるで忍者のように気配を消して歩いてみたり

ワゴンをゆっくり押して、足音や物音に気を付けるのですが、

不思議と「静かにしないと・・・」って思えば思うほど、

なぜか音が出ちゃうんですよ。

そんなことありませんか?

 

ワゴンから物が落ちたり、手が滑って器具を落としたり・・・

「ガッチャーン!!!」と静まり返った病棟内で響いた瞬間、

「穴があったら入りたい」と心臓が飛び出る思い!

この思いは、新人でもベテランでも同じだと思います。

 

さらに難しいのが、患者さん同士の「いびき問題」です。

昨日寝られなかったという方に「今夜はゆっくり休んでもらえたら・・・」

と願って巡回していると、

今度は「いびきがうるさくて寝られない!」というSOS。

こればかりは、

「それは・・・」と言葉に詰まりつつも、耳栓を用意してもらったり

お話を伺ったりして、少し心が静まるようにお手伝いするしかありません。

 

そして、数ある音の中で、ほとんどの看護師が何よりも嫌で心臓にも精神的にも

ダメージを受け、一番嫌いな音があります。

それは静まり返った夜の廊下に響く、あの「ドスン!」という鈍い音!

ナースコールが鳴るわけでもなく、ただその音が響いた瞬間

空耳であってほしい!と願いながら、(絶対空耳ではないんですけどね)

 

ナースは思い当たる部屋に猛ダッシュ!!!

駆けつけた先で、

転倒している患者さんを見つけた時のあの ”撃沈” するような

やり場のない気持ち・・・。

これ 全国の病棟看護師全員が同じ思いだと思います!

 

トラブルがあった夜勤の朝の巡回は、

「昨夜はうるさくてすみませんでした 寝られなかったですよね」と

声をかけからはじまります。

そんな中

「大変だったわね」「ありがとう」などと声をかけて下さると

自然と笑顔になれます。

 

私たち、ナースも患者さんに、支えていただいているんですよね。

 

 

消えない残響と、自分を支える「窓の外の灯り」

 

これだけ ”音” に囲まれて過ごしていると、仕事が終わってからも

耳は勝手に「ナースモード」を続けてしまいます。

プライベートでも、音には敏感になるんですよ。

職業病でしょうかね。

夜勤明けは、お風呂に入っていても、ベットに入っても

「ピンポ~ン」(ナースコール音)

「ピコンピコン」(モニター音)

なんて音が聞こえます。

完全に空耳です。

あとは救急車のサイレン、あれを聞くと、気持ちがソワソワします。

 

そんな、

「音」に追いかけられるような毎日の中で、フッと心が救われる瞬間

があります。

それは、真夜中のナースステーションで、フッと外を見た時に

遠くに見えるコンビニの明るい灯や、

国道を走っているトラックのヘッドライトを見た時

あぁ、頑張っているのは私たちだけじゃぁないんだ

って元気をもらえます。

 

救命の現場のような緊迫した夜でも、朝を待つ静かな夜でも

どんなに機械化が進んで音の種類が変わっても、ナースステーションは

情報の交差点であり、

最後には人と人が支え合う場所であることには変わりありません。

 

ドラマのナースステーションは綺麗でドラマチックですが

現実のナースステーションは、もっと人間臭くて、あたたかくて、

チョット騒がしい。

この記事を通してそんな現場の ”音” を感じていただけたら嬉しいです。

 

まとめ

 

ナースステーションの音は24時間止まらない

  • 昔と違い今のナースステーションは電子音でいっぱい
  • 便利な機械やスマホのアラームが24時間鳴りっぱなし
  • 重なり合うたくさんの音も、不思議と聞き分けられちゃう

患者さんには雑音、看護師には命を繋ぐ音

  • 騒がしいアラーム音も、患者さんの命を守る大切なサイン
  • 夜は忍者のように気を配るのに、つい物音を立ててしまう
  • 夜中に響くドスン!心臓が飛び出るほど嫌な音

消えない残響と、自分を支える「窓に外の灯り」

  • 帰宅後もアラーム音の知ら耳が聞こえてしまうなんて職業病
  • ふと見る窓の外の灯りに一人じゃぁないんだ と励まされる
  • 騒がしい現場だけど、ここは人と人が支え合う温かい場所

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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