「風、薫る!」 始まりましたね。
明治のナイチンゲール
大関和(おおぜきちか)さんと、鈴木雅(すずきまさ)さんを
モデルにしたお話。
ドラマ名、一ノ瀬りん役を見上愛さん、
大家直美役を上坂樹里さんが演じられています。
これから始まるお二人の物語が楽しみです。
1週目は なんといっても、コロリ(コレラ)の流行
感染症のお話でしたね。
私にとっては、令和のコロナを思い出す少し辛いお話でした。
コロリ(コレラ)という恐怖の感染症
明治時代、海外との交流が盛んになったことで、
強力な感染症が次々と日本に流入しました。
そのなかでも、「コロリ」が一番恐れられていたんです。
りんのお父さんも罹患し、亡くなられていますね。
「コロリ」とは、「コレラ」 のことです。
症状:突然の、激しい下痢・嘔吐
発症すると、数時間から数日で亡くなったそうです。
「コロリと死んでしまう」 から
「コロリ」と呼ばれるようになり恐れられた感染症です。
たぶん、急激な脱水症状が死につながったのだと思います。
明治の時代には、急な嘔吐・下痢→脱水→死 が
まだ理解されていなかったのでしょうね。
奇病として恐れられ、隔離されていました。
現代でもコレラは時々報告があるそうですが、
医学の発達で、薬もありますし、脱水による補液も可能で
致死率は1%未満と言われています。
衛生面も明治の時代と令和ではずい分違いますしね。
コロナ禍と重なる「風、薫る!」の孤独
コロリ(コレラ)と新型コロナ 病名もにていますが・・・
風薫るの2話目をみて・・・
2020年 新型コロナウイルスが流行したあの時と同じ
あの 苦しかった時を思い出してしまいました。
「風、薫る!」の映像場面で
明治時代、コレラ患者は
避病院(ひびょういん) というところに隔離されていましたね。
現代でいう「感染症指定医療機関」みたいなところなんだと思いました。
「一度入ったら生きて出られない」と恐れられていましたね。
コロナ禍でも、初期の強制的な入院勧告や隔離処置・・・
入院したら、面会はできないという状況でした。
そのため、家族と会えない、という時間のため高齢者は認知症の発症や、
症状がすすんでしまう という現実にぶち当たりながらも
どうすることもできず、ただただ 感染を広げない ということで
頭がいっぱいだったんです。
まだあります・・・
明治時代、コレラの流行は、原因がわからないために、
デマが飛び交い 自宅に張り紙をされたり、魔除けの札を貼ったり。
コロナ禍でも、SNSを通じたデマがあっって問題になりましたよね。
コロナに罹患した人の周囲でも
同じように デマや心無い言葉が聞かれていました。
「風、薫る!」映像の中で、「看病人」のような人が雇われていましたが
その人に向かって「よくやるよ」「よっぽど金が欲しいんか」
みたいな声もありました。
医療従事者に 見舞金 のような名目で国から支給されましたが
お金・・・ではないんです。
医療関係者も、普通の「人間」なんです。
感染したくない気持ちも、病気が怖いことも、一緒で
なに一つ特殊なことは無かったんです。
それでも、医療従事者への差別が問題になりました。
身内が医療従事者であると、感染している可能性が高いため
近寄らないように・・・みたいなこともありました。
コレラに罹った家族の人が、村人に「本当に申し訳ない」と頭を下げていました。
同じです…
コロナに感染した人やその家族は、犯罪者的な扱いで人権問題になりました。
私たち看護師も手探り状態。
どうしようもない、やりきれない気持ちで仕事をしていた時期です。
何も考えず 無 になるしかなかったこと・・・
防御服にマスク 手袋にゴーグル。
看護に矛盾を感じる日々。
一番不安な患者さんに直接触れることもできない。
でも私たち看護師にも、家族がいて、
自分が感染したら、と思う不安は大きくなるばかり。
家族にもうつしてしまう、院内の感染拡大の原因になるかもしれない
という怖さも抱えていました。
私は、コロナウイルスに感染することより、
人と接することが怖くなった時期です。
職場と自宅以外どこに行くのも、楽しめない、
職場以外の人と、自然と距離をおいていました。
何も、誰も悪いわけではないのに 「すいません」と思う気持ち
コロナ禍での医療関係者の心理は、どれだけ伝えても
当事者にしかわからない と今でも私は思っています。
(村人の言葉に)悪気があるわけではない と言うりんの父親
人が怖くなってきた と話す りん
胸が苦しくなる場面でした。
でも りんにとって
この経験が今後の人生を大きく変えたのだと思います。
コロナ流行前は、
家族が入院したら 面会に来ていた家族
コロナ禍は面会できず、心細い患者や心配な家族。
反面 面会できないことを 面会に行かなくていい という
大きな理由にでき 安堵する家族 がいたことも事実なんです。
医学がどんなにすすんでも
明治の時代恐れられていた コレラも今の医学では、治療できる病。
医学の進歩は凄まじいですが
それでも、新型コロナウイルスという未知のウイルスに
明治の時代と同じように、混乱しデマが飛び交い
日常や、それまでの常識が、一瞬にして奪われました。
技術はどんなに進歩しても、未知の世界は未知の世界。
明治の時代から令和になっても、
看護師の仕事は、機械やロボットではできません。
血の通った 人の手からのぬくもり が必要だと思います。
明治の先輩ナースから引き継がれる思いを
風、薫る!を通して 学びたいと思います。
まとめ
明治を襲ったコロリ(コレラ)という恐怖
- 突然の嘔吐と下痢。数日で命を奪う「コロリ」の恐怖
- 急激な打数いが死を招く。明治の人々が最もおそれた流行病
- 現代は治療可能な感染症。医学の進歩が致死率を下げた
コロナ禍と重なる「風、薫る!」の闇と光
- 隔離やデマ、差別。明治とコロナ禍に共通する人間の闇
- 防御服越しの看護の矛盾。直接触れられない不安と葛藤
- 未知の恐怖が生む心理。時代を超えて問われる看護の魂
医学がどんなに進歩しても
- 凄まじい医学に進歩。それでも未知の病には等しく翻弄される
- 技術で救える命とナースだからこそ支えられる心の痛み
- 明治の先陣から令和へ。時代を超えて受け継がれる看護の魂


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